はじめに

うちのチームではTrelloでProduct Backlogを管理しているのですが、
インセプションデッキなどの「頻繁に参照すべきだけど別ファイルで作成されたドキュメント」が見づらいという問題を抱えていました。
そこでいっそそれらをTrelloのカードで管理してみたところ、
かなり使いやすくなったので記事として残しておきます。



ASIS:もともとの管理方法

もともとは、管理している場所が分かれていました。

  • インセプションデッキ:会社のファイルサーバ
  • Product Backlog:Trello

ファイルサーバが使いづらい等という問題は特になかったのですが、
スクラムを進めていく上で頻繁に立ち返りたいインセプションデッキを中々開かない(確認しない)という問題がありました。

TOBE:変更後の管理方法

そこでTrelloにインセプションデッキ用のカードを作成し、
そこにパワーポイントファイルを添付してみました。

カードを作成して

ファイルを添付すると

こんな風にプレビューで簡単に見られます。



メリット

このやり方のメリットの一つに、同名ファイルのヒストリーがわかりやすいという点が挙げられます。

インセプションデッキ_20191014.pptx とか
新_インセプションデッキ_20191014.pptx とか
新_インセプションデッキ_20191014_bk.pptx というように秩序が崩壊しなくて済むのは助かります。

デメリット

この例でいうと「New」のリストにインセプションデッキのカードを1枚配置しているので、
その分だけ「New」のカードが見えない(下に流れてしまう)ことになります。

これが気になる場合は、下記のように重要ファイル用のリストを1つ確保してしまうのもありかもしれません。

New/Doing/Done以外のリストがたくさんある場合にはかえって見づらくなってしまうかもしれませんが、
今回示している例くらいリストが少なければ十分見やすいと思います。

おわりに

スクラムやアジャイルを実践している場合、Trelloを活用しているチームも少なくないと思います。
カード型で並び替えが容易なUIが非常に親和性が高い一方、
RedmineやBacklogと比べるとWikiやファイル管理ができず不便に感じることもあります。
そのあたりをこの方式で補っていければ、Trelloをより活用できるのではないかと思います。

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